第13回「横光利一俳句大会」入賞作品
特選(一般) 特選(中学生以下)
秀作(一般) 秀作(中学生以下) 佳作
 
特選(一般の部10句)

賞 名 作 品 作 者 住 所
特選 横光利一俳句賞 少年の利一も越へし雪解川 井上友二 鈴鹿市(三重)
特選 大分県知事賞 大いなる風のてのひら揚雲雀 山下奈美 静岡市
特選 宇佐市長賞 新涼の朱の大鳥居くぐりけり 猪原アヤ子 大分市
特選 宇佐市議会議長賞 いつわりもいたわりのうち合歓の花 野ア麻衣 秩父市(埼玉)
特選 宇佐市教育長賞 水打ってこころやさしくなりにけり 中下重美 丹波市(兵庫)
特選 大分県北部振興局長賞 鎮魂の海へ打ち込む盆太鼓 木村一枝 大崎市(宮城)
特選 図書館協議会長賞 百年の双葉生家の夏座敷 安倍日出 宇佐市
特選 豊の国宇佐市塾賞 ストローはマジシャンシャボン玉飛ばす 神谷美枝 北九州市
特選 村上護選者賞 然り気なく一期一会の西日かな 郭 大基 慶州市(韓国)
特選 倉田紘文選者賞 大きく揺れて桐一葉窓よぎる 平田香蓮 宇佐市
特選 生誕百年双葉山賞 藁葺の横綱生家小鳥来る 田中ひろこ 宇佐市



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特選(中学生以下の部10句)

賞 名 作 品 作 者 住所・学年
特選 横光利一俳句賞 被災地に願いを込めて流れ星 鈴木杏菜 草津市中3(滋賀)
特選 大分県知事賞 ほうせんかいろんな色のパラシュート 林 遥華 宇佐市小5
特選 宇佐市長賞 ばあちゃんの竹の子届く里の味 岩ア里沙 小川町中1年(埼玉)
特選 宇佐市議会議長賞 れんしょうの双葉の手のひらくまのよう 岡本拓巳 宇佐市小3
特選 宇佐市教育長賞 ねこじゃらし風と一緒におどってる 古川雄登 中津市小4
特選 大分県北部振興局長賞 ひぐらしの声にあせって宿題す 安倍敦哉 宇佐市中2
特選 図書館協議会長賞 はっけよいのこったのこったやせ蛙 亀井日南子 大分市中2
特選 豊の国宇佐市塾賞 しろいせんむかってはしるうんどうかい 山本隼大 伊賀市小1(三重)
特選 村上護選者賞 夏空に広がる雲に夢のせて 清永恵司 宇佐市小5
特選 倉田紘文選者賞 ブランコで入どうぐもまでとどくかな 小松屋銀河 宇佐市小2
特選 生誕百年双葉山賞 「よしいけ」とすもう見ながらおじいちゃん 加来緋奈乃 宇佐市小2



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秀作(一般の部50句)

作 品 作 者 住 所
新涼の風の二間を吹きぬける 穴井君子 玖珠町
社より一本の川放生会 荒牧素子 宇部市(山口)
一山の静けさに耐え滴れり 磯永喜八郎 宇佐市
暗闇に咲いて消えゆく花火かな 伊東幸子 大分市・高3
大輪の双葉の里の菊花展 大江正人 中津市
図書館のひろき玻璃窓小鳥来る 大隈草生 宇佐市
秋扇や少し間のある受けこたえ 大谷昌子 京都市
福耳の利一の画像小鳥来る 小川輝子 飯塚市(福岡)
あめんぼのしばし休みて雲に乗る 小田中準一 市川市(千葉)
底紅や隣の少女大人びし 景山典子 練馬区(東京)
帰省子の遠回りする山河かな 片岡 学 別府市
無人駅えのころ草と電車待つ 辛島妙子 宇佐市
初日の出三日坊主の誓いかな 川路武志 大山町(鳥取)
手話使ひ埴輪のごとき口涼し 河野頼人 北九州市(福岡)
妻老ひてなほ薀蓄のとろろ汁 神田越民 サンパウロ(ブラジル)
万屋はまだ黒電話若葉風 岸野洋介 岡山市
虫の声消して足音遠ざかる 木村弘治 国東市
名月を連れて歩いた帰り道 隈田恵理奈 大分市・高3
思惑のはずれて蟻のひきかへす 後藤眞吉 渋谷区(東京)
川筋の風に遊びてねこじゃらし 小林勝子 福山市(広島)
かまきりの軽々と風踏んでゆく 近藤七代 豊後高田市
節電の月に癒され恋瀬川 斎藤秋声 石岡市(茨城)
蜩や遊びに飽きし子の寝息 坂口三千代 荒尾市(熊本)
木造の無人駅舎や秋日和 佐々木 隆 大仙市(秋田)
母の日の民話息づく里訛 佐藤吟秋 音更町(北海道)
茜して百蓮崩れ易きかな 瀧 春樹 中津市
桜山公園花の中登る 竹下凌祐 諫早市・高3
一本の日傘のなかの立ち話 辻 洋子 佐賀市
休日の簾越しなる青き空 辻本直子 金沢市
ナビに無い近道を知る盆帰省 中野雄介 藤井寺市
冬木立しきりに後ろ振り返り 奈須俊樹 大分市・高2
村人の心ひとつにおどりの輪 成清博文 臼杵市
今年から独りで仰ぐ天の川 新里山歩 盛岡市
童心の戻る夕焼小焼かな 野木俊介 臼杵市
夏草を分けゆく風の果ては海 長谷川康子 札幌市
玉すだれ本堂迄の石畳 林 周作 斑鳩町
高層の谷間を深く夏の雨 原口啓一郎 朝霞市
天空のカンバスに画く虹の橋 藤山凡忠 福岡市
ぱっちりとまつげの長し合歓の花 本郷民男 慶州市(韓国)
屋上の空落ちてくる大花火 松尾亮佑 諫早市・高1
双葉山甚句流るゝ花の下 松本公節 宇佐市
幾度も一から数へ鉦叩 三浦澄子 松山市
母の日や夢でも亡母に会いたかり 三栖ツユコ 鳴門市
白秋の歌碑にふえゆく赤とんぼ 水野幸子 岡崎市
秋の空ぐんと近づく肩車 水野真由美 横浜市
手波また添えて流燈離しけり 村山志水 富山市
夕菅のついと背伸びをして咲けり 森 京子 上富田町(和歌山)
ぶらんこの声から先に揺れにけり 横井空次郎 愛西市(愛知)
それなりの余生楽しむ百日紅 吉田 笑 高崎市(群馬)
晩学の一書繙く秋灯火 渡辺笑子 大分市




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秀作(中学生以下の部49句)

(小学生)


作 品 作 者 住所・学年
落花生双子の寝袋かわいいな 今長愛華 宇佐市小6
きりがでてきりのむこうはどんな国 今仁真優 宇佐市小6
くものいとどこまででるのおしえてよ 衛藤康祐 宇佐市小3
まっ黒な夕立ち雲がせめてくる 榎本伊吹 宇佐市小5
朝顔のグリーンカーテンきれいだね 大石 真 宇佐市小4
すずむしのなくこえひびくかやのそと 垣添愛梨 宇佐市小2
夏の空にゅうどうぐものびじゅつかん 加藤なつき 宇佐市小3
ぼんおどりゆかたのおびがきつすぎる 川上晏奈 宇佐市小4
あさがおをおしばなするときれいだね 河野優人 宇佐市小1
紙相もうあせをかきつつがんばった 佐藤善悠 宇佐市小4
ねこじゃらしいえのねこにとつんでくる 嶌田克徳 宇佐市小2
花ふぶき花のにおいをとどけるよ 下山勇希 宇佐市小5
弟を泣かせて上がる絵すごろく 園田裕己 宇佐市小3
晴れの日のお空の味はソーダかな 田原皓介 宇佐市小5
雨の後空にかかった虹の橋 為成温子 豊後高田市小6
すいかわりぼうずあたまもならんでる 通正こころ 宇佐市小3
青い空入道雲がすいこまれ 坪井実紀 宇佐市小5
かたつむりゆっくり歩いてお散歩へ 時枝雄大 宇佐市小6
青空とつばきの赤はよくにあう 中西付大 鳴門市小5(徳島)
かえりみちにゅうどうぐもをたべたいな 日野心乃香 宇佐市小1
ひまわりにかってみたいなせいくらべ 本多洸稀 宇佐市小2
被災地の夜空をてらせゆめ花火 前川珠璃 宇佐市小4
ユリの花ラッパの音が聞こえそう 三栖大生 鳴門市小6(徳島)
にじのはしみんなわたって幸せだ 森 零侍 宇佐市小5
赤とんぼ空のキャンパス何描く 山本悠也 伊賀市小6(三重)



(中学生)


作 品 作 者 住所・学年
たくさんのこおりで頭ひやしたい 安部真人 宇佐市中2
せみの声親の小言に負けてない 荒巻百雲 宇佐市中1
思い出と風に飛んでく麦ぼうし 井上瑠依子 関市中1(岐阜)
秋告げる虫の合唱コンクール 上野紗椰 東根市中1(山形)
にがうりの棚にまきつくくもの糸 大森涼平 宇佐市中1
サイダーやシュワっと記憶去ってゆき 甲斐雄大 宇佐市中2
見つけたよスイカのつるに小さな実 金森ひなた 宇佐市中1
いたずらに雨を降らせる梅雨の雲 小杉哲史 小川町中3(埼玉)
蜩の鳴き声聞いて宿題す 坂本俊寛 豊後大野市中2
日がしずみゆかた着ていく君のとこ 佐藤寧音 宇佐市中1
八面山厚雲かかると夕立前 城理紗子 宇佐市中3
さくらんぼすました顔してペアダンス 末廣恵子 宇佐市中3
夕方にピアノの音色秋の虫 谷口詩織 宇佐市中2
シャーペンのとれた消しゴム去年今年 鄭 茉莉 小川町中3(埼玉)
木洩れ日を浴びてゆらすやハンモック 友田早紀 宇佐市中1
大太鼓初冬の空へ打ちつける 中山七海 小川町中2(埼玉)
夕だちが部活のじゃまをしているよ 橋本優樹 宇佐市中1
文化祭韓流スターになりきります 羽田野式部 大分市中2
うちわ持ち歩いて進む二王座を 星野直哉 臼杵市中3
マイホーム何時も背負いしかたつむり 三栖勇輝 鳴門市中1(徳島)
夏の海ポニーテールがよく似合う 村山加穂子 草津市中3(滋賀)
焼けた肌白の制服よく映える 森 秋色 臼杵市中3
合唱だたまに音痴なセミがいる 矢野愛里 宇佐市中2
朝顔が葉っぱの隙間の空を見る 横山ひより 大分市中3
ゆらゆらと赤い着物の金魚かな 依田清花 草津市中3(滋賀)


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佳作(一般のみ150句)



作 品 作 者 住所・学校
次の角曲れば次の法師蝉 藍沢博子 大分市
かるがもの列に車を止めらるる 安食彰彦 出雲市(島根)
源流の水音清し水の秋 麻生典子 宇佐市
掌に包む程の幸福星月夜 麻生良子 大分市
鎮もれる青水無月の宮居かな 阿部寿岳 竹田市
確かなる命のみどり貝割菜 安倍まさ子 宇佐市
ぬれ縁に傘の花咲く梅雨晴れ間 井内斐子 石井町(徳島)
間仕切りが払われ子等の夏座敷 石川慎三 函館市(北海道)
幼子の土筆摘む手もつくしかな 石川 昇 世田谷区(東京)
魂の緒の声とばかりに蝉時雨 石田幸栄 秋田市
囀に狛犬の四肢力みたる 磯部とし乃 岡山市
春の虹老ひては子にも従はず 市嶋 絢 宇治市(京都)
乾杯はいつもの仲間紫蘇ジュース 伊藤和子 豊後高田市
セシウムの風ひなげしを揺らしてる 伊東伸也 須賀川市(福島)
得意満面電線の燕の子 稲守ゆきほ 池田市(大阪)
金髪を三つ編みにして紙漉女 井上久次郎 富山市
菊花展双葉の里に絢爛と 今石百平 宇佐市
夏雲や永遠のものみな美しき 今岡緋沙 竹富町(沖縄)
一本のひまわりと海を見ている 内田よしひこ 高知市
無双とは双葉関なり初かつを 梅沢邦夫 深谷市(埼玉)
マドンナに献上したき桜餅 江口來童 横浜市(神奈川)
新涼の風にわが身をあずけたし 遠入みつ子 中津市
雨蛙和尚の法話聴いてをり 大塚雅彦 行田市(埼玉)
花種を蒔けばふくらむ庭の土 大橋幸子 釧路市(北海道)
静けさは何よりのもの秋に入る 岡村千代子 山口市
喜んで重ねた花火小さき手 岡本弘美 宇佐市
雨こぼすことを忘れて炎天下 岡本美恵子 上富田町(和歌山)
滝行の一挙一動見守りぬ 奥野律子 宇佐市
灯ともして遠く見てゐる窓の秋 押谷 隆 別府市
老いてゆく母に連れ添う冬の影 小田和子 明石市(兵庫)
一人にはひとりの暮し吾亦紅 小田祥子 津久見市
世を洗ひ流して処暑の雨ひと日 甲斐英俊 糸島市(福岡)
いまさらに不孝詫びつつ墓洗ふ 貝田ひでを 八代市(熊本)
産土の観音堂を恵方とす 加来富子 宇佐市
秋時雨妻には別の道がある 笠川雄司 大津市(滋賀)
福耳にはさむ鉛筆松手入 加藤久子 東海市(愛知)
風船に私の想いこめました 加藤由奈 大分市(高1)
ひぐらしの鳴いてひと日の静まりぬ 門濱育江 佐世保市(長崎)
万華鏡覗いたように大花火 紙崎照明 宇和島市(愛媛)
噴水のたまに疲れを見せにけり 紙田幻草 みやま市(福岡)
倒木に空をもらって曼珠沙華 神馬せつを 金沢市(石川)
天高し仁王立ちたる双葉山 神谷敏彦 東海市(愛知)
追いかける子らの上ゆく秋あかね 川江純子 宇佐市
曼珠沙華墓前で独りレクイエム 川崎 徹 観音寺市(香川)
コスモスの風は確かにやさしくて 神戸薫花 下呂市(岐阜)
渓谷の水音すがし竹の春 岸 尚道 岡山市
双葉山晩夏揺るがす四股の音 岸野孝彦 神戸市(兵庫)
土俵入り綱の貫禄きはまれり 吉川弘子 川崎市(神奈川)
遠花火幕引くごとく列車過ぐ 木村良昭 堺市(大阪)
半眼の双葉山像天高し 清瀬善三 宇佐市


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観音に千手のなごり青葉光 清田韶子 豊前市(福岡)
穂薄も吾も夕日の中にあり 九里成夫 栗東市(滋賀)
蝉時雨しこ踏むがごと稚児の立つ 小池陽慈 大田区(東京)
ふる里の水をゆたかに赤とんぼ 古賀宣道 別府市
筆談の母とのノート桐一葉 五嶋吉人 金沢市(石川)
秋遍路少女の脚絆真白なる 小谷正和 松山市(愛媛)
夏空へデジアンテナの向き変える 小林寒烏 飯綱町(長野)
田の水をあやすごとくや牛蛙 小原信之 宇佐市
美しき風の街並赤とんぼ 小松芳子 大分市
ワンテンポ遅れて笑う秋の夜 近藤和子 藤井寺市(大阪)
くず咲くやダムに沈みし村の山 近藤寿昭 可児市(岐阜)
帰省して大風呂敷を広げけり 斉藤浩美 東海市(愛知)
道の辺の地蔵に添ひて野菊かな 酒井猪一郎 宇佐市
水打てば風も加はる長話 佐藤佳津 津久見市
飛行雲空にひとすじ残暑かな 佐藤邦夫 岡山市
水に生れ水を出でずよかいつぶり 佐藤継穂 名古屋市(愛知)
秋灯下旅愁機械の文庫本 佐藤豊子 大分市
冬薔薇未完に終わる恋ひとつ 品川光子 基山町(佐賀)
仕舞風呂寒九の水で肌締める 篠原和子 岡山市
たんたんと玄関に雪払ひけり 渋谷史恵 多賀城市(宮城)
一筋の光りの先に紅葉照る 白川 葎 仙台市(宮城)
ベランダで月と一緒に夜を過ごす 杉原あや菜 防府市(高2)
勝ち名乗り受けてにっこり草相撲 鈴木蝶次 大河原町(宮城)
病室の小さなテレビ春の暮 涼野海音 高松市(香川)
温め酒とどのつまりは死後のこと 関川栄子 階上町(青森)
里言葉飾ることなく山車を曳く 田内美良子 いなべ市(三重)
とらのをの尾を重くする雫かな 梨一重 宇佐市
神霊の双葉の四股名汗の跡 高梨忠美 高畠町(山形)
大津波無かりし如く夜光虫 高橋秋郊 紫波町(岩手)
新涼や手桶に注ぐ水の音 高橋 毅 豊田市(愛知)
泣き虫の子供力士や山笑う 竹澤 聡 横浜市(神奈川)
夏草の中に利一のモニュメント 立石ノブ子 宇佐市
囀りや昔も今も女学生 田中勝代 富士市(静岡)
利一の忌海に消へゆく夕日かな 田中英俊 宇佐市
連綿と残す俳風利一の忌 田中弘子 宇佐市
岩佛の耳朶を揺らして蝉時雨 為成央子 豊後高田市
生誕を祝ふ双葉の里の秋 田紀子 宇佐市
露天風呂先客紅葉二三枚 出口セツ子 箕面市(大阪)
流れ星数え数えて夢現 鳥野 友 市原市(千葉)
夏場所や婦人正装して正座 中江三青 鳥取市
字名の残るバス停秋桜 中根剛誠 別府市
神輿舁く男ざかりの顔揃ふ 長野志稀子 宇佐市
蜩のあまりに寂し過疎の村 長野芳成 枚方市(大阪)
背戸風を集めて涼し蔵めぐり 永松悦子 宇佐市
長き夜やお国言葉の長電話 仲村輝夫 福岡市
さながらの夢を追いゐて明易し 成原登代子 別府市
弘法の教へ涼しく高野槙 西野さち子 福岡市
初富士の如き人とは双葉山 西山美沙子 京都市
瀬の石に仏のお顔涼新た 西山由子 前橋市(群馬)
陶器市秋を彩る大絵皿 根岸研一 相模原市(神奈川)

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月下美人一夜限りと咲き誇る 野口陽子 富士見市(埼玉)
山萩の四方にしだれて咲きにけり 野原すみ子 南砺市(富山)
金秋の連勝街道双葉山 橋本紅洞 大分市
百歳の母も小粋にカルタ会 花本正昭 浜田市(島根)
草相撲小学生の悔し泣き 林 雅則 我孫子市(千葉)
マロニエや利一の夢も未完なり 板東良枝 三木市(兵庫)
青柿や母の忌日の近づきし 東 恭生 臼杵市
見るうちに蜘蛛の巣城の出来上る 東ときの 日田市
花楝郷土の誇る双葉山 樋口通子 宇佐市
初場所や髷の乱るる勝力士 樋口 緑 多治見市(岐阜)
夏帽子滑走路跡案内す 平田蒲公英 宇佐市
百日草咲きて一日づつ生きる 平田八重子 福山市(広島)
コスモスの波押し寄する山の宿 福岡園子 三豊市(香川)
子は母を母は子を見て昼寝かな 福士謙二 黒石市(青森)
まほろばの双葉山像秋高し 藤垣とみ江 宇佐市
葉桜とあなたと並ぶ帰り道 藤原志央里 大分市(高1)
蕎麦の花昭和の町の赤ポスト 古川みつよ 津久見市
一滴の雨に角出す蝸牛 古屋清仁 甲州市(山梨)
利一ゆかりの城址より秋の声 豊東美智子 大分市
一歩ずつ前に進んだ夏休み 松尾夏希 大分市(高2)
連勝の双葉山めく雲の峰 松下弘美 神戸市(兵庫)
ひと休み木かげで涼むカブトムシ 松永悠哉 大分市(高1)
弾む声卒寿の母のお接待 松原幹夫 由布市
語部の止りし記憶原爆忌 松村勝美 由布市
銀河濃し数ふ連星六十九 松本長夢 三鷹市(東京)
湿原の広きを翔びし秋の蝶 松吉良信 大牟田市(福岡)
嘉風の初日白星名古屋場所 三浦恒子 豊後大野市
雪載せて銀河鉄道始発駅 水上義昭 長野市
流灯の寄り添いながら流れけり 水口 流 諫早市(高1)
もたれたる樹に逝く夏のほてりかな 宮口京華 神戸市(兵庫)
それぞれの歩み雄々しい寒椿 宮田依子 世田谷区(東京)
むらさきの一と日終りぬ花菖蒲 宮野しゆん 長門市(山口)
行き先はあの星の駅天の川 宮軒瑛子 京都市
教会の白き十字架小鳥来る 村上君代 大分市
老齢の先見えて来る夏の川 村野鶴諒子 富士宮市(静岡)
料峭の水なき橋を渡りけり 森 靖子 宇治市(京都府)
双葉山真似て四股踏む宮相撲 安原勝則 尼崎市(兵庫)
紅葉散る里の苫屋に影一つ 山縣敏夫 岩国市(山口)
枯木立一番星の光り出す 山形 太 鹿嶋市(茨城)
老兵のことば少なき敗戦忌 山下しのぶ 南砺市(富山)
夕風に赤く染まりて赤とんぼ 山田 天 大阪市
少年を攫ってゆけり鬼やんま 横山美恵子 筑紫野市(福岡)
蜻蛉の池に真向かふ文机 吉田みゆき 宇治市(京都)
辛抱は母の言霊白椿 吉武千束 中津市
秋時雨霊場厨子の昼灯し 吉原美津子 豊後高田市
秋風が本のページを捲り去る 善本智有 防府市(高2)
秋空へ相撲甚句の溶けゆけり 米澤寛信 さいたま市
水仙に願いを託す一歩かな 米持知子 宇佐市
秋声に威厳もどりし庭の石 渡邉いづみ 国東市
紅椿載せて小さき祠かな 渡部秀美 宮崎市

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